スナフとは嗅ぎ煙草入れのことで、英語名です。中国で、特に清朝の時代に、嗅ぎ煙草が流行し、その器に凝ったことから始まっています。根付と異なり、スナフの特徴は嗅ぎ煙草を入れる器の部分と器から嗅ぎ煙草を取り出すためのスプーンがついているところです。その後、それをアメリカ人が好み、その器を収集する人が現れ、その流れに沿って京都の象牙彫刻家が数々の人物スナフを生み出しました。代表作、または最も好まれたのが王様とお姫様の彫刻で、代表的なスナフとして海外に輸出もされ、京都のみやげ物として外国人が好んで買っていきました。